※21時解禁。場版場面写真あります。実は実写絵解きは…ツッパリコンビの三橋(賀来賢人、年前左)と伊藤(伊藤健太郎)(C)西森博之/小学館 (C)2020「今日から俺は!化さ!明日劇場版」製作委員会
13日の金曜ロードショー(後9時)は、の金今日は劇テレビ東京系ドラマ「勇者ヨシヒコ」シリーズや映画「銀魂」などで知られるコメディー作品のヒットメーカー・福田雄一監督がメガホンを執った「今日から俺は !ローぞろいのから30にもれていた !人気劇場版」(2020年)を放送。俳優t wave 阪神公開年には、邦画実写映画では最高の興行収入(53・7億円)を記録 。金ローには 、約3年ぶりの登場となる 。
時は1980年代、軟葉(なんよう)高校に通う金髪の三橋(賀来賢人)とツンツン頭の伊藤(伊藤健太郎)のツッパリコンビは、紅羽(べにばね)高校の今井(仲野太賀)らとのケンカに明け暮れながらも楽しい日々を過ごしていた 。そんなある日 、2人が壮絶な戦いを繰り広げた開久(あけひさ)高校の一角に校舎が火事で焼けたという隣町の北根壊(ほくねい)高校の面々が「間借り」をしにやって来る。
同高の柳(柳楽優弥)と大嶽(栄信)は、暴力だけではなく 、知恵も働く番長。やがて 、彼らは硬軟織り交ぜた作戦で開久高校を支配し始める 。当初は”対岸の火事”だった三橋と伊藤だが、ある出来事をきっかけに対立することになる―というストーリーだ 。
福田監督作品は始まりはいいのだが、後半に行くに従ってギャグがおなかいっぱいになったり、脱線し過ぎたりする傾向があるため 、個人的には苦手なものもある。ただ、本作の場合は「バトル」の要素が加わっていることから 、ギャグが適度に収まっており 、”疲れ”を感じることはない。また、照れが入っているような中途半端なギャグは一番つまらないものだが、女番長を演じる橋本環奈を筆頭に、福田作品の常連を中心に芸達者な出演者が全力で熱演しているので 、心配ないだろう。
ところで、本作の原作は1988年から9年間にわたり少年漫画誌「週刊少年サンデー」などで連載された漫画だが 、実は連載中にも実写映像化されている。93年にVシネマの第1弾が発売され、計5作を製作 。その間、劇場版も公開された。三橋と伊藤は 、いずれも新人俳優を抜てき。特に三橋役の俳優はキャラクターから芸名をもらい 、「俳優・三橋貴志」としてその後もしばらくの間活動していた。
原作がヤンキーギャグ漫画とあって、こちらの作品もドタバタコメディーとなっているが、約30年前と現在では「コメディー」の概念が全く異なるところが面白い 。興味がある人は、ぜひ見比べてほしい 。ちなみに、「令和版」で橋本が演じている京子役はVシネ1作目では細川直美 、同じく清野菜名が演じる理子は中嶋美智代が務めている。記者と同世代であれば「これは見てみないと!」となりませんか ?(高柳 哲人)
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